帝京大がアスリート“総合支援施設”開所 空手・植草「今の環境なら金メダル取れる」

 帝京大は3日、都内で同大スポーツ医科学センター開所発表の記者会見を行い、同大卒業生で空手女子の植草歩(26)=JAL、現在大学選手権9連覇中の同大ラグビー部を率いる岩出雅之監督(60)らが出席した。

 このたび開所したスポーツ医科学センターは、2019年4月から本格始動する予定。医師、トレーナー、測定などを行う科学スタッフ、技術スタッフら各分野の専門家が一カ所に集まった施設で、分野の垣根を越えてアスリートの「トータルサポート」を行っていく。サッカー元日本代表の本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)とも“サポート契約”を締結したと発表した。

 2020年東京五輪を見据えて現在も帝京大を拠点にトレーニングを重ねている植草は、かねてフィジカルトレーニングや栄養指導を受け、競技力向上につなげてきた。「今まではただ空手を頑張る『空手家』だった。今は『アスリート』」と植草。体の動かし方や仕組み、栄養などの知識を得たり、他競技の選手とともにトレーニングを重ねたりする中で、スポーツの世界で勝負するアスリートとしての自覚が芽生えてきた。

 また、これまで週末に約2時間かけておかず8種類ほどをまとめて自炊していたが、施設ができた9月下旬からは大学で昼食と夕食の提供も受けている。「バランスの取れた食事が練習後すぐに食べられる。アスリートにはすごく大切」と植草。栄養バランスのいい食事を考え、鍋3つコンロ2つを駆使し、電子レンジやカット野菜など時短テクニックも用いながら調理も楽しんではいたが「やっぱりしんどかった」と本音もこぼれた。

 9月のプレミアリーグ・ドイツ大会では優勝。今月12~14日は東京大会(東京武道館)に出場する。2年後に迫る東京五輪へ「サポートを受けてドンドン強くなっていく自分を感じている。今の環境なら絶対に金メダルを取れると思う」と力強く宣言した。

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