羽生、スピン0点も首位発進 “本家”ウィアー氏絶賛「自分を見た」

男子SPで演技する羽生結弦=オークビル(共同)
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 「フィギュアスケート、オータムクラシック」(21日=日本時間22日早朝、カナダ・オークビル)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、五輪2連覇の羽生結弦(23)=ANA=は新SP「秋によせて」を初披露し、97・74点で首位発進した。

 ピアノの音色に、柔らかい羽生の舞が重なった。SPは羽生が幼少期に憧れ、「僕のスケート人生の中で印象に残っているプログラムの1つ」と語るジョニー・ウィアー氏のプログラムを使用。当時のウィアー氏が着用したものより淡い青の衣装で演技した。

 冒頭の4回転サルコー、GOE(出来栄え点)で3・49点の加点がつく美しいジャンプで幕を開けると、次々とジャンプを着氷。後半の足替えシットスピンが条件を満たさず0点の判定を受けるも、しっとりとした演技で会場を魅了した。

 ウィアー氏は羽生の演技直後に自身のツイッターを更新し、「オトナル(秋によせて)は今やユヅくんのものだ」と、涙の顔文字をつけて感動を表現。「五輪王者・羽生結弦の素晴らしいシーズンデビュー」と記し、「トゥターンやパンケーキスピン中、彼の腕のポジションに、少し自分を見た。幸せ!」と絶賛した。

 羽生にとってウィアー氏は「ジャンプを降りた時の流れや姿勢の美しさ、音に合わせたジャンプ、1つ1つの丁寧さ…。やっぱり1番はランディング(着氷)の美しさかな。その流れにすごくひかれて、自分もこういう風に跳びたいな、滑りたいなと思っていた記憶がある」と語る憧れの人。羽生の美しさを築き上げる“原点”となった存在だ。4月のアイスショーで本人に許可をもらい、今季に臨んでいる。

 22日(日本時間23日)に行われるフリーでは、同じく憧れのプルシェンコ氏の代表曲をアレンジした「Origin(オリジン)」を初披露する。

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