体操・朝日生命の杉原愛子、練習では涙も前向き「やってきたことを発揮できれば」

 暴力、パワハラ問題に揺れる体操の全日本シニア選手権(15日開幕)の有力選手記者会見が14日、試合会場の北九州市立体育館で行われた。女子の10月開幕の世界選手権(カタール、ドーハ)代表候補の杉原愛子(18)=朝日生命=は、塚原直也総監督らとともに入念に調整した。

 きっと平常心で練習できているわけではないだろう。「腰の痛みがあったので」と話したが、平均台では落下も目立ち、険しい表情を浮かべ、涙がにじむ場面もあった。塚原総監督と真剣な表情で言葉を交わした。

 栄華を極めた体操ニッポンで勃発した泥沼のゴタゴタは、一向に収束の気配は見えない。無期限の登録抹消処分を受けた速見佑斗元コーチから暴力を受けたリオデジャネイロ五輪代表の宮川沙江が、コーチの暴力を許容した一方で、杉原の所属する朝日生命体操クラブを運営している日本協会の塚原光男副会長、千恵子女子強化本部長という夫妻からのパワハラを告発したことで、事態は一気に混沌。夫妻は騒動の裏に、体操界の権力闘争の存在を明かし、社会問題化している。

 大会、世界選手権に向けて以外の質問は禁止されたが、杉原は「今年初のチーム戦でもあるので、チーム全体で盛り上がって、いい雰囲気で試合ができれば」と、“チーム愛”を強調。「自分の演技に集中して、やってきたことを発揮できれば、結果はついてくる」と、前を向いた。

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