なおみ節全開「眠い。でも本当に幸せ」 2020年は「当然、金メダル!」

 テニスの全米オープン女子シングルスで、男女を通じて日本史上初の四大大会初制覇を成し遂げた大坂なおみ(20)=日清食品=が13日、羽田空港着の航空機で米国から凱旋した。到着ゲートに姿を見せたのは早朝4時半。「眠い。でも本当に幸せ」と優勝の実感も徐々に湧いてきたようだ。次戦は17日開幕の東レ・パンパシフィック・オープン(アリーナ立川立飛)。世界ランクは現在自己最高の7位だが、年内のトップ5入りも目標に掲げた。

 ぎっしりと並ぶ約30台のテレビカメラが一斉に自身へ向く。無数に切られるシャッターに、大坂は照れくさそうにほほ笑んだ。日本初の快挙を成し遂げ、華々しく日本へ凱旋。早朝の空港では居合わせた約50人から声援を受け、その後の会見では61社157人の報道陣から出迎えられた。

 優勝直後は「まだ実際に起きたこととは思えない」と話していたが「多くの人が会見にきてくれて、少しそういう(優勝したんだという)気持ちになってきている。空港でも多くの出迎えにちょっとビックリしたけど、声援を受けているんだと実感した」。ニューヨークから遠く離れた日本の地で、やっと勝利の味をかみしめた。

 大勢の人からもらった祝福のメッセージ。特別だったのは、同士である錦織からの言葉だ。全米オープンでは2人そろって4強入り。ローマ字で「おめでとう」とねぎらってくれた。大坂は「ありがとう」。ひらがなで返したという。「錦織選手は男子の世界で素晴らしいロールモデルになっている。私も女子で彼のようになれたら」。日本テニス界をけん引する男子エースに自身の姿を重ねた。

 休む間もなく17日開幕の東レ・パンパシフィック・オープンが迫る。試合直後に熱望した抹茶アイスクリームも結局「食べなかったぁ…」と残念がった。理由は「ツアーが近くてダイエットしないといけないから」。既に本気モードだ。

 今後目指すのは、年間獲得ポイント上位8人だけが出場できるWTAファイナル(10月21日開幕・シンガポール)の優勝。現在4位と出場圏内につけている。さらに現在自己最高7位の世界ランクも「年末まで頑張って、できればトップ5に入りたい」と話した。

 遠い未来はなかなか想像できないが、2020年へ向けても野望は尽きない。「どのアスリートも夢見ることだと思うけど、もちろん私自身もとても楽しみ。プレーできるなら当然、金メダルを目標に頑張りたい」。無限大に広がる可能性。全てが現実的に聞こえるのは、彼女がそれだけの偉業を成し遂げたという何よりの証明だ。

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