バドガール日本が48年ぶりV!5連覇の中国を破る 高橋は万感「格段にうれしい」

 「アジア大会・バドミントン」(22日、ジャカルタ)

 バドミントン女子団体決勝が行われ、日本は5連覇中の中国を3-1で撃破し、1970年バンコク大会以来48年ぶり3度目の金メダルを獲得した。第1試合のシングルスで世界ランク2位の山口茜(21)=再春館製薬所=が敗れたが、世界選手権銀メダルの福島由紀(25)、広田彩花(24)組=岐阜トリッキーパンダース、昨年世界女王の奥原希望(23)=日本ユニシス、リオ五輪金メダルの高橋礼華(28)、松友美佐紀(26)組=日本ユニシス=がカバーし快挙を成し遂げた。

 日本がバドミントン最強王国を証明した。5連覇中の中国との直接対決を制し、歓喜の輪をつくった。主将の高橋は「1番のライバルに勝って優勝するのは格段にうれしい」と万感の表情。奥原も「中国に勝てたことはすごく大きい。日本が1番だという証拠になる」と声を弾ませた。

 5月の国別対抗戦ユーバー杯では日本が37年ぶりに制したが、中国との対戦はなかった。前夜のミーティングで朴柱奉監督は「中国に勝っての優勝が本当の世界チャンピオンだ」とハッパをかけた。アジア大会のタイトルは、真価を証明する上で不可欠だった。

 先陣を切った山口が敗れはしたものの、世界一層の厚い最強のダブルス布陣が盤石だった。続くフクヒロが昨年の世界王者ペアを攻略し流れをつくると、シングルスで奥原が苦戦しながら勝利をもぎ取り、最後はタカマツが五輪王者の風格を見せつけ勝負を決めた。

 今大会は日本選手団の人数が限られるため、世界選手権ダブルス金メダルの松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)、同銅メダルの田中志穂、米元小春組(北都銀行)すら帯同できなかった。高橋は「金メダリストですら入れないのに、代表に選んでもらった責任がある」と口にしていた通り、今大会3戦全勝。ダブルス2組が必ず取るという安心感がチームを一つにした。

 歓喜に沸く一方、東京五輪に向けて現実も直視する。長くライバルに苦杯を喫してきた松友は「今までの中国よりはレベルが落ちている。今(若い世代で)チームをつくっているところだと思う」と気を引き締めた。23日から始まる個人戦でも最強を証明する。

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