山根会長辞任で告発側「逃げたという印象」
アマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟の都道府県連盟の有志らによる「日本ボクシングを再興する会」(鶴木良夫会長)が8日、都内で会見を開き、日本連盟内の不正行為や、都内で山根明会長のパワハラなどを告発した理由について説明した。同日この会見に先立って、山根会長は大阪市内で会長からの辞任を表明したことについて感想を述べた。中には「逃げたという印象」という強い意見もあった。
鶴木氏は「報道では辞任とおっしゃいましたけど、辞任の中身がはっきりわかりませんで…。会長を辞任したのか、理事にとどまるのか、会員で影響力を発信するのか。それが伝わってきませんので、私どもがどう判断してよいかとまどっております」と語った。山根氏の真意が不透明として「辞任の明確な位置づけがはっきりしていないのでお答えしようがない」とした。
宮崎県ボクシング連盟の菊池浩吉副会長は、「再興する会」が求めている問いかけに答えていないことから、「項目の説明がまったくないままに、一方的に伝えて終わったというのが、逃げたという印象です」と強い口調で語った。
また、「再興する会」としては、山根会長の除名と全理事の解任を日本連盟に求める姿勢に変わりはないとした。