アマボクシング界で関係者300人が日本連盟を告発 助成金の不正流用も

 アマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟の都道府県連盟の有志による「日本ボクシングを再興する会」(鶴木良夫会長)が27日に日本オリンピック委員会(JOC)、日本スポーツ協会、文科省、スポーツ庁、日本スポーツ振興センター(JSC)などに、連盟内の不正についての告発状を送付したことが28日、明らかになった。同会の代理人弁護士が明かした。

 告発状は「アスリート助成金の不正流用の教唆および隠ぺい」「試合用グローブ等の不透明な独占販売」「公式試合における組織的な審判不正」「山根会長の暴行疑惑」など13項目で、告発者は都道府県連盟の役員や関係者、大学、高体連関係者、元五輪代表選手など300人以上に上る。

 告発状には、2016年リオデジャネイロ五輪に男子ライト級で出場した成松大介選手(28)=自衛隊=に対してJSCが15年度に交付した助成金240万円が、日本連盟の指示で3等分されて別の2選手に80万円ずつ渡されていたことも含まれている。不正流用の可能性がある。

 関係者によると、今年5月に日本連盟幹部が成松選手と面談し、事情を聞いた上で隠ぺいをそそのかすような発言もあった。幹部から「会長の命令っていうと、おかしくなっちゃうから」「あなたが(自分の意思で)分けてやったと言ってくれるとうれしい」などと、自ら助成金を分配したことにするよう促すやりとりがあったという。同31日には幹部から成松選手の口座に160万円が振り込まれていることもわかった。

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