白鵬休場、鶴竜は敗れ…無敗は栃ノ心と御嶽海の2人
「大相撲名古屋場所・4日目」(11日、ドルフィンズアリーナ)
初日から3連勝だった横綱白鵬(宮城野)が右膝の負傷により、休場した。3横綱のうち唯一の出場となった鶴竜(井筒)は、勢(伊勢ノ海)に押し出されて今場所初黒星を喫した。無敗力士は平幕ではいなくなり、関脇御嶽海(出羽海)、新大関栃ノ心(春日野)2人となった。
白鵬は、師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)によると、2日目の取組前に支度部屋で、ビニールテープで足をすべらせ踏ん張った際に右膝を傷めたという。「右膝蓋腱損傷、右脛骨結節剥離骨折の疑いで2週間の安静を要する」との診断書を提出し、この日の千代の国(九重)戦は不戦敗となった。休場がアナウンスされた際、館内のファンがどよめくほどの突然の出来事だった。白鵬の休場は2場所ぶり9度目。今年に入ってから4場所中3場所で休場している。
栃ノ心は阿炎(錣山)のもろ手突きを外して左からの上手投げで体勢を崩してから、力強く押し出した。御嶽海も低い姿勢から前に出て、右が入ると一気に玉鷲(片男波)を押し出した。
鶴竜は勢に立ち合い負けし、一気に押し出されてしまった。勝った勢は今場所初白星が自身5つ目の金星となった。
かど番の大関豪栄道(境川)は、自身の足が流れたすきをつかれ、琴奨菊(佐渡ヶ嶽)にはたき込まれて2敗目を喫した。琴奨菊は初白星。
大関高安(田子ノ浦)は正代(時津風)を突き出して1敗を守った。