レスリング渡利璃穏、悪性リンパ腫から2年ぶり復帰戦で勝利

 「レスリング・全日本選抜選手権」(16日、駒沢体育館)

 女子68キロ級準決勝で、悪性リンパ腫で闘病していた渡利璃穏(りお、26)=アイシンAW=が、リオデジャネイロ五輪以来2年ぶりにマットに復帰した。早川まい(至学館大)と対戦し、7-0で勝利し、決勝に進んだ。

 渡利は、リオ五輪後の16年9月に行った細胞検査の結果、悪性リンパ腫の1種である「ホジキンリンパ腫」が判明した。以降は競技を休養し、抗がん剤や放射線による治療に専念。昨年6月の全日本選抜選手権には観客席で観戦し、「久しぶりに見るとやりたい」と復帰への意欲を示していた。

 渡利はリオ五輪への出場権を得るため、1日5食の食事やウエートトレーニングで10キロ近く増量し、63キロ級から75キロ級に挑戦。しかし、初戦敗退に終わった。

 ◆渡利璃穏(わたり・りお) 1991年9月19日、島根県松江市出身。小学1年時に松江レスリングクラブで競技を始めた。至学館高、至学館大を経て、アイシンAWに所属。63キロ級で2013年全日本選手権を初制覇し、14年アジア大会で金メダル獲得。16年全日本選手権は75キロ級で優勝し、リオ五輪アジア予選を制して代表入りした。五輪では初戦の2回戦で敗退した。家族は両親と姉。163センチ。

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