日大アメフット部 全体練習再開メド立たず 練習監督人材捜し難航「勉強している人でないと」
悪質タックル問題で、関東学生連盟から今年度の公式戦出場停止処分を受けている日大アメリカンフットボール部の父母会会長が9日、東京都世田谷区のキャンパスでの大学側との面談後、匿名で取材に応じ、全体練習が再開できない現状を明かした。
同会長は加藤直人部長らと約3時間面談した。2日の大学側との折衝では「部長は練習は『できるだけ早くさせてあげたい』と。選手も『練習がしたい』と話してる」と早期再開の方針を確認したが、この日も一部の選手たちが個人練習を行うのみ。「練習を見るだけじゃなく、ケガとか雷が発生した場合など勉強している人でないと、責任がとれないので。たんに学校の先生ではなく、経験者でないと」と、指導体制一新を進める中で練習を監督できる人材捜しが難航している様子だった。
同部は現在、処分解除に向けて、関東学連に提出するチーム再建案をまとめている。加藤直人部長と、父母会、選手代表らを中心に6月中旬提出に向けて作成しているが、父母会会長は「(進捗状況は)ノーコメント。まったく進んでないわけでもないが、すごく進んでいるわけでもない。大学も頑張ってくれている。(父母会との)スピード感に差はあるが」と、話すに止めた。