日大・内田前監督 常務理事辞任も職員として自宅待機6カ月

 アメリカンフットボール部の悪質タックル問題に揺れる日大は1日、千代田区の本部で理事会を開き、内田正人前監督(62)の常務理事と、理事の辞任を承認した。また、同問題の原因究明に向けた第三者委員会の設立も発表された。その後、大塚吉兵衛学長、池村正道副学長、石井進常務理事、大里裕行常務理事が文科省を訪問し、報告に訪れた。

 内田氏は常務理事、理事は辞任。大学側が入院中の病院に出向き、辞表を受け取ったという。ただ、職員としての籍は大学に残っており、人事部長、保健体育審議会の事務局長の役職は、学内の規定で6カ月の自宅待機となっている。大塚学長は、職員としての処分については「(この日設置された)第三者委員会と警察の捜査の終結を待って、規則に従って、必要があれば懲戒手続きに入ることになる」と、話した。

 この問題の発端は、6日の定期戦で日大の守備選手が、関学大のQBに悪質なタックルを敢行し、負傷させたことが発端。SNSや、メディアで広まり、社会問題となった。

 内田前監督らは会見や関学大への回答書で悪質タックルの選手への指示を否定していたが、関東学生アメフット連盟は29日に規律委員会による調査結果を発表し、選手、コーチ、審判らへの聞き取りの結果、タックルした選手が証言していた内田前監督の「やらなきゃ意味ないよ」といった発言を、負傷させる意図があったと事実認定し、内田前監督と、井上前コーチに、最も重い除名処分とし、チームにも18年度中の公式戦出場停止処分を下した。また、関東学連に所属する大学などは、体制一新などの十分な再発防止策が実行されない限り、日大との対戦を拒否する意向を示している。

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