大鵬の孫、納谷が4連勝で勝ち越し 貴乃花親方に「ケガするなよ」と声かけられる

勝ち越しを決めるも、浮かない表情を見せた納谷=両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲夏場所・8日目」(20日、両国国技館)

 “昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男、東序二段11枚目の納谷(18)=大嶽=が若苫龍(二所ノ関)を押し出して無傷4連勝で勝ち越しを決めた。7戦全勝で序ノ口優勝した先場所からプロ11連勝に伸ばした。

 1度目は立てず、2度目の立ち合い、立ち遅れた。相手に左差しを許し、抱えてこらえた。土俵際ではたいて相手の体勢を崩し最後はパワーで圧倒した。

 「全然ダメ。言うことないです。(反省点は)全部。集中できていない。朝から気合が入っていなかった。理由は分からない」と勝ち越しにも反省ばかりを並べた。

 花道で出番を控えていた審判の貴乃花親方(元横綱)にあいさつすると、呼び止められ「ケガをするなよ」と声をかけられた。入門後初めてとなる平成の大横綱からの直言。しかし、いい相撲が見せられなかったため、「普段ならうれしいけど、きょうは何というか…」と複雑な心境だった。

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