「ボストンマラソン」（１６日、マサチューセッツ州）

　川内優輝（３１）＝埼玉県庁＝が２時間１５分５８秒で初優勝した。日本勢３１年ぶりの快挙を達成した“最強市民ランナー”に、日本記録保持者の設楽悠太（２６）＝ホンダ＝ら若手も刺激を受け、闘志を燃やした。

　２月の東京マラソンで２時間６分１１秒の日本記録を樹立した設楽悠が１７日、都内で行われた日本実業団連合の年間表彰式に出席し、世界最高峰レースを制した川内との対決に闘志を燃やした。

　「僕も朝、起きて知った。素晴らしいこと。いつか同じ舞台で走りたい。マラソンをやっている以上、誰にも負けたくない」と、キッパリ。早速、５月の仙台ハーフマラソンで川内と激突するが、「ハーフマラソン日本記録保持者として、優勝は譲れない」と、目をぎらつかせた。

　同じく東京マラソンで２時間６分台をマークしたアジア大会代表の井上大仁（２５）＝ＭＨＰＳ＝も「やっぱり持ってる引き出しが多い。日本人でもやれるという可能性を示してくれた」と、目を輝かせた。