「テニス・マイアミ・オープン」（２３日、マイアミ）

　男子シングルスで世界ランキング３３位の第２６シード、錦織圭（２８）＝日清食品＝は初戦の２回戦で同９６位のジョン・ミルマン（オーストラリア）を２－１で退けた。３回戦で第５シードのフアンマルティン・デルポトロ（アルゼンチン）と対戦する。女子シングルス２回戦で世界２２位の大坂なおみ（２０）＝日清食品＝は同４位のエリナ・スビトリナ（ウクライナ）に０－２で敗れた。次戦はボルボカー・オープン（４月２日開幕・米サウスカロライナ州チャールストン）。

　約１カ月ぶりの実戦だった錦織が力を振り絞り、２時間５１分の長丁場で勝ち切った。「最後は自分から攻めて、相手のレベルが落ちたところを突けた」。苦しんでつかんだ久々の白星を喜んだ。

　２月下旬のメキシコ・オープンでは４０度近い発熱が響いて１回戦敗退。この１カ月は十分な練習が行えず、実戦不足の影響で第２セットにミスを連発。何とか第３セットは第６ゲームをブレークして押し切ったが、試合中にせきをする姿もあり「長い打ち合いはきつい」と明かした。右手首のけがから復帰して日も浅く、完全復活にはまだ時間が必要だ。

　３回戦は直前の大会で優勝したデルポトロが相手。「サーブと世界一のフォアがある。簡単には勝てない」と評する強敵に挑む。