沙羅7位、総合3連覇消える 最多Vも持ち越し「今年はうまくいかなかった」

 「スキージャンプ・女子W杯」(3日、ルシュノブ)

 平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(21)=クラレ=は87メートルの101・9点で7位に終わり、ジャンプの男女を通じて歴代単独最多の通算54勝到達は持ち越しとなった。93・5メートルを飛んだ平昌五輪2位カタリナ・アルトハウス(ドイツ)が今季3勝目、通算4勝目を挙げ、同金メダルのマーレン・ルンビ(ノルウェー)が2位。競技は強風のため2回目の開始後に打ち切りとなり、1回目の成績で順位が決まった。個人総合優勝争いは4試合を残して1位ルンビと2位アルトハウスに絞られ、3位の高梨は3連覇の可能性が消えた。

 銅メダリスト、高梨の五輪後最初のW杯は今季最低の7位に終わった。厳しい結果に「きょうは順位というよりも、合わせることができなかった自分のふがいなさを感じる」と淡々。2連覇中だった個人総合も優勝の可能性がなくなった。

 1回目は有利な向かい風だった。だが「突風に対応できなかった」と、踏み切り直後の悪条件に対応できず、K点(90メートル)の3メートル手前に落ちた。トップで五輪銀メダルのアルトハウスとは飛距離換算で約8・5メートルの得点差。強風のため2回目が途中で打ち切られ、そのまま成績が確定した。「どんな条件にも対応できないと試合では勝てないと痛感させられた」と振り返った。

 五輪後、調整不足だったことを認めつつ、「うまくできなかったのは自分の責任」と潔かった。今季は残り4試合。五輪に集中してきたため、個人総合3連覇は「あまり考えていなかった」と言う。それでも「W杯に出ている中で、目指してやっている。今年はうまくいかなかった」と悔しさもにじませた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス