貴親方、騒動後初の公の場で言及 貴ノ岩の春場所出場「慎重を期したい」

 貴乃花親方(左)と貴ノ岩関=共同
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 「大相撲春場所」(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)

 元横綱日馬富士から暴行を受け、頭部を負傷した影響で2場所連続全休の十両貴ノ岩(28)=貴乃花=の師匠、貴乃花親方(45)=元横綱=が27日、京都府宇治市の貴乃花部屋での朝稽古後、まな弟子の状態に関して、ケガ後初めて公の場で言及。春場所の出場については慎重に判断する考えを明かした。貴ノ岩は朝稽古で、前日に続き、四股、すり足など主に基礎運動を入念に行った。

 午前8時前、朝稽古を終え、姿を見せた貴乃花親方が足を止め、報道陣の囲み取材に応じた。語らぬまま稽古場を引き揚げた貴ノ岩の思いを代弁。17年10月末、元日馬富士に暴行を受けて以降、まな弟子の回復状態に関し初めて公に語った。

 「まだまだ。久々のぶつかり稽古。ぶつかりの初日のような感じ。本人はやる気を持ってやっているのでどこまで上げられるか」

 前日から京都の宿舎で稽古が再開された。貴ノ岩は四股、すり足と基礎運動。若い衆のぶつかりに胸を出した。その後、若い衆を担いで入念に約30分もスクワット。最後に若い衆にぶつかり稽古を数分して終了した。

 3場所ぶり出場へ焦りは禁物。親方は「気持ちが乗りに乗るまで(申し合いは)やらないように」と、稽古中に声をかけた。

 「もう少し上げられればいい。本場所の土俵はまた違いますから。恥ずかしい相撲は取りたくないというのは強いと思う。私としては慎重を期したい。あと2週間、慌てず焦らずに体力を上げていければいい」

 相撲を取る稽古再開へ、まずは下半身作り。「足腰ですね。腰割りで負荷をかけると調子が出る子。言ってなくても(スクワットを)自分でやっていたので。乗ってきている部分はあると思います」。師弟はガッチリと再起の春を目指す。

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