競歩の世界記録保持者・鈴木雄介が資格停止 強化費で不適切申請 処分6カ月間

 陸上男子20キロ競歩の世界記録保持者、鈴木雄介(30)=富士通=が日本陸上連盟(日本陸連)の強化費で不適切な申請をしたとして、昨年10月から6カ月間、公式大会への出場ができなくなる資格停止処分を受けていたことが9日、分かった。

 日本陸連から強化費を受給する資格のあった鈴木は、16年10月から半年間の治療費と交通費を申請したが、治療回数などが不正確で実際にかかった費用よりも約30万円多かった。陸連から指摘されて申請を取り下げたため、受給はしていない。

 鈴木は所属を通じ「今後は競技者として、社会人としてあるべき姿をよく考え、行動していく所存です。本当に申し訳ございません」とコメントした。鈴木は15年3月に世界記録を樹立したが、同年8月の世界選手権を股関節痛で途中棄権。その後レースに出場していないが、東京五輪を目指しトレーニングを再開しているという。

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