前田穂南、攻めて2位…自己ベスト5分更新 高校の先輩・松田に「次は絶対勝つ」

 「大阪国際女子マラソン」(28日、ヤンマースタジアム長居発着)

 マラソン初挑戦の松田瑞生(22)=ダイハツ=が日本歴代9位、初マラソン日本歴代3位の2時間22分44秒で初優勝し、19年9月以降に開催予定の東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権を獲得。昨夏の北海道マラソンを制し、MGC出場権を持つ前田穂南(21)=天満屋は2時間23分48秒で2位だった。

 切符を手にしているからこそ攻める姿勢を貫いた。昨年8月の北海道を制してMGC出場資格取得第1号となった前田が、自己ベストを5分更新する2時間23分48秒で2位。「2時間26分が目標だった」と自身の予想を超えた好タイムだ。

 2020年を見据えた勇気だった。25キロ過ぎ。松田、安藤との三つどもえから抜け出した。その差は一時60メートル近く開いた。「途中で体が動かなくなった」と結果的に31キロ付近で松田に抜かれたが、天満屋の武冨豊監督は「勝敗より25キロで飛び出せた」と満足げ。「五輪では、日本人は早い仕掛けで勝負しないと最後に勝負はできない」と意図を説明した。

 松田と同じ大阪薫英女学院高では3年間補欠。マラソンでの厳しい環境を求めて名門天満屋へ入社した。武冨監督が「週6日の朝練後も10分、15分とスピードを落とさず走る」と言う努力家は「松田瑞生先輩に追いつかれて離された時に対応できなかった」と課題を掲げた。おっとりと口数が少ない21歳。「次は絶対勝ちたいです」と、チラリとのぞかせた負けん気は本物だ。

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