鶴竜、綱の威信を守る万全寄り 7場所ぶりの賜杯へ手応え十分「もっとよくなって」

 「大相撲初場所・5日目」(18日、両国国技館)

 日馬富士が引退し、白鵬が休場。稀勢の里は横綱として65年ぶりとなる1勝4敗ともがき苦しんでいる。横綱の威信を守るのは、もう鶴竜しかいない。

 4場所連続休場を感じさせない動きのよさだった。千代大龍を寄せ付けず、すぐに右上手を引くと差し手を返して万全の寄り。初日から連日の万全の立ち合いに「今のところはね。これを続けて、もっともっとよくなっていけば」と手応え十分だ。

 白鵬が休場したことで東の支度部屋の位置が、それまで白鵬が座っていた一番奥に移った。責任感が増すかと聞かれ「そうですけど、あまり気にせず」と平常心を心がける。

 勝っていれば疲れも感じない。疲れがたまってくると肉を食べて疲労回復に努めるという鶴竜は「場所中にパワーがほしいときに食べる。焼き肉を」と言うが、「今場所はまだ」と肉に頼らずとも元気いっぱい。初日から5連勝は3度目の優勝を飾った、2016年九州場所以来。休場明けでの、7場所ぶりの賜杯へ突き進む。

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