元幕内双大竜が引退 故郷の東日本大震災を思い涙も「被災者と一緒に頑張る気持ちで…」

引退会見を行う双大竜=両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲初場所・3日目」(16日、両国国技館)

 元幕内で三段目の双大竜(35)=時津風=が16日、両国国技館で引退会見した。05年夏場所で初土俵を踏み、09年秋場所で新十両に昇進。13年春場所で新入幕した。

 右肘を2度、左肘を1度手術。首痛にも苦しみ、15年夏場所で幕下に降下して以降は関取復帰がかなわず、今場所、三段目に落ち、引退を決めた。

 130キロに満たない軽量で13年の土俵人生を駆け抜けた。福島県出身。東日本大震災以降は地元を訪れ、復興支援イベントや地元高校の相撲部の稽古に参加するなど、復興支援に尽力した。

 「本当に13年間いろんなことがあった。自分の中で精いっぱいできた」と悔いない。引退理由は「気持ちがだんだんと入っていかなくなった。負けても悔しくなくなった。気力がなくなった。次から次へと壁があった」と語った。

 07年、部屋で17歳の新弟子を暴行死させる事件が起きた。世話になった兄弟子らが逮捕。「相撲を辞めようと思った」と、ショックを受けたが周囲の支えで乗り越えた。

 11年5月、八百長事件を受けた技量審査場所が一番の思い出。その年3月、東日本大震災が起き「精いっぱい相撲を取る姿を見せたい」と故郷のために奮闘。再十両を決めた。

 被災地への思いを問われると、涙が止まらなかった。「大変なことが起きてしまった。被災された方々のことを思い被災された方と一緒に頑張る気持ちでやってきた」と、声を震わせ語った。

 師匠の時津風親方(元幕内時津海)は会見に同席し「体が小さくても気持ちで取った力士」と感慨。本人は「正面から当たって勝つ姿を見て欲しいと、入門前から決めていた」と常に真っ向勝負。「(変化は)生涯一度もない」と胸を張った。

 協会には残らず、第二の人生は柔道整復師、鍼灸(しんきゅう)師などに進む考え。「相撲界で学んだことを生かせるように」と前を向いた。2月3日に両国国技館で断髪式を行う予定。

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