大相撲初場所(14日初日・両国国技館)で4場所連続休場からの再起を期す横綱稀勢の里は10日、東京都墨田区の八角部屋に出稽古し、成長株の平幕北勝富士に対して右おっつけに苦戦するなど8勝4敗だった。
最初の5番は2勝3敗と劣勢。金星を配給した先場所同様に頭をつけられると、しつこいおっつけで得意の左差しを封じられて上体が起き、たまらず引く場面もあった。
昨年3月の春場所で左上腕付近を痛めてから、本来の左の攻めが影を潜めているだけに不安が残る内容。それでも、稀勢の里は「いい稽古になった。突き、押しの力士とやると体が動く。いい仕上がりになってきた」と前向きだった。