大鵬の孫・納谷、血筋への注目「ありがたい」 不祥事は気にせず大相撲へ

予選2回戦 日本大・廣尾達成(左)土俵際まで押し込む埼玉栄・納谷幸之介=両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「全日本相撲選手権」(3日、両国国技館)

 大相撲元横綱の故大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男の納谷幸之介(17)=埼玉栄高3年=は予選で1勝2敗に終わり、40人で争われる決勝トーナメント進出はならなかった。新弟子検査を受け、大嶽部屋から来年の初場所で初土俵を踏む予定だが、元横綱日馬富士による暴行問題については「自分には関係ないというか、まだ下なので、気にするものじゃないと思います」と、自らの相撲道にまい進する考えを示した。

 身長190センチ、体重160キロという祖父と父から受け継いだ恵まれた体格の持ち主だが、大学生や社会人が集いアマ横綱を決める、今大会の壁は分厚かった。優勝で幕下15枚目各付け出し資格、準々決勝進出で三段目付け出し資格を得られたが、それも果たせなかった。

 予選突破が目標だったものの、ほろ苦い結果に終わり、「力を出し切れず、悔しい。もっと前に出られたらよかった。緊張はなかったですが、焦ったところがありました」と振り返った納谷。その血筋から、嫌でも注目されることにも「注目してもらえるのはありがたい。プレッシャーはあまり感じたりしない」と大物感を漂わせていた。

 大相撲入りは「小さい頃からの夢」で、「幕内で活躍できる力士」が目標だ。現在の大相撲は横綱日馬富士の暴行問題などで大いに揺れているが、「自分には関係ないというか、まだ下なので、気にするものじゃないと思います」と動じていない。

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