稀勢の里 復活へ納得の17番「だいぶ感覚的には良くなってきたかな」
「大相撲初場所」(14日初日、両国国技館)
大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が8日、東京都江東区の尾車部屋で行われ、4場所連続休場中で再起を期す横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は平幕嘉風、琴奨菊を相手に計17番で14勝だった。
黒星先行だった5日の横審稽古総見から、きっちり立て直した。何度も土俵際まで押し込まれ、危なっかしさが顔をのぞかせた。それでも、下半身の粘りにものを言わせて踏ん張った。「だいぶ感覚的には良くなってきたかな」と、納得の表情を見せた。
稽古を見守った解説者の舞の海秀平氏(元小結)は「下半身が粘り強くなり、力も戻ってきたと思う。あと一歩だ」と最後の仕上げを求めた。
悲願の初優勝を果たしてから1年。「(初場所で)いいスタートを切りたいと、いつも思ってるけど」と笑顔を見せながら、下半身の粘りについて「もっともっと精度を高めていく。本場所で結果を出さなければ意味がない」。初場所出場を見据え、復権へ追い込みを誓った。