池坊議長、貴乃花は「著しく礼を欠いていた」「礼をもって行動して」

貴乃花親方の理事解任について語る池坊保子議長=両国国技館(撮影・堀内翔)
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 大相撲の元横綱日馬富士が十両貴ノ岩を暴行した問題に関し、日本相撲協会は4日、東京都墨田区の両国国技館で臨時評議員会(議長・池坊保子)を開き、貴乃花親方=元横綱=の理事解任決議を審議し、全会一致で承認した。池坊議長が記者会見で発表した。

 理事解任を承認した理由としては、昨年12月28日の臨時理事会でも理由となった巡業部長として協会への報告を怠り、暴行問題の調査に対して非協力的だったためであることを挙げた。池坊議長は「公益法人の役員としておよそ考えられない行為である」と厳しい言葉を投げかけた。

 加えて調査に非協力的であったことについて「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」と理事としての任務に加え、相撲界における上下関係の礼節を欠いたことも問題視した。

 貴乃花親方には協会関係者が理事解任決議を連絡。池坊議長が会見中に貴乃花親方に処分を報告したことが伝わり、貴乃花親方が「分かりました」と答えたことを明かした。貴乃花部屋前には朝早くから報道陣が詰めかけているが、貴乃花親方は姿を見せることはなかった。

 池坊議長は「貴乃花元理事には評議委員会の理事解任の決議を厳粛に受け止め、真摯(しんし)に反省し今後は協力しあい、礼をもって行動していただきたいと私は希望します」と話した。

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