大相撲の横綱稀勢の里が29日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で今年の稽古納めを行い「いい勉強、いい修行をさせていただいた。いい1年だったと思う」と、昇進を果たした後で負傷に苦しんだ激動の2017年を総括した。
今年最後の稽古は気合が入っていた。2日続けて大関高安と30番。最近の幕内力士では多い番数で、左四つでの寄りや体を丸めた突き、押しから26勝4敗と圧倒した。
ただ一人の日本出身横綱は絶大な人気を誇り、元気な姿を待ちわびるファンも多い。「また優勝を目指す。このけがが良かったねと思えるように、来年もいい年にしたい」。逆境に立つ男は復活を信じ、新春を迎える。