大関高安、稀勢の里と30番もわずか4勝「疲れました」今年の稽古を終える

 大相撲の大関高安(27)=田子ノ浦=が29日、都内の部屋で今年最後の稽古を行った。兄弟子の横綱稀勢の里(31)を相手に連日の30番。最初こそ力強い踏み込みから一気に寄りきったが、その後は精彩を欠いた。スタミナ負けし4勝26敗。「疲れました。全力でいかないと勝てない相手。疲れがたまって」と、悔しがった。

 ただ横綱に本気でぶつかれるのも久々でありがたい話。「この調子で毎日取り組みたい。(昔は)番数をこなす時があった。それを思えばまだ足りない。5、6年前より横綱が強くなっている。一番一番体に来るものがある」と語った。

 ぶつかり稽古では横綱に胸を出し、横綱の頭を押さえつけて土俵に転がした。「心を鬼にして。やはり稽古場で遠慮してはいけないと(先代師匠から)教えてもらった。自分のためでもありますから」とうなずいた。

 今年は初場所で11勝を挙げ、再び大関取りの足がかりとすると、春場所12勝、夏場所11勝で大関に昇進。しかし大関初陣の名古屋場所で右太ももを痛めた影響で、その後は優勝争いに絡めなかった。先場所も古傷を再発させ途中休場した。

 「上半期は良かった。下半期はケガが多くて休場した場所が多かった。大関に上がってから大関らしい成績を残していない」と、反省を込めた。

 来年の目標は悲願の初優勝しかない。「一つでも多く勝てるように結果を出せるようにしたい」と力を込めた。

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