片川、粘りの走りで日本勢最高5位 MCG出場へさらなる飛躍目指す

 「第7回神戸マラソン」(19日、神戸市役所前発ポートアイランド着)

 男女合わせて1万9709人が参加し、男子はクァリル・ルムシェ(30)=モロッコ=が2時間12分49秒、女子はメーガン・P・クリフチン(29)=米国=が2時間33分14秒と、ともに大会新記録で初優勝を飾った。日本選手は、男子は大東大時代に箱根駅伝を経験した片川準二(25)=スズキ浜松AC=が2時間18分32秒で5位に、女子は大樽瑞葉(21)=神戸学院大=が2時間40分41秒で4位に入ったのが最高だった。

 フルマラソン4度目の片川が粘りの走りで日本勢最高の5位に入った。序盤は向かい風に苦しみ、15キロ付近で先頭集団から脱落するも「自分のリズムを刻めば前が見えてくる」と食い下がり、30キロ手前で先行する同僚の山田、横山をとらえ日本勢トップに躍り出た。

 静岡県島田市出身。大東大時代には副主将を務め、箱根駅伝では3年で2区、4年で5区を走った。中学高校の社会科教員免許も取得したが、「最後はマラソンに挑戦したかった。熱心に誘ってくれた」と、地元のスズキ浜松AC入りした。

 40キロ付近の給水地点でバランスを崩し左腕を痛めた。自己ベストから3分以上遅れ、反省ばかりが口を突いた。東京五輪を夢見る25歳はマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズ出場権獲得が当面の目標となるが「今日のタイムじゃ引っ掛からない」と現実を受け止める。

 「チームと相談しながら決める」としたが、次戦は来年2月の別府大分毎日マラソン出場を見据える。初の神戸マラソンを足掛かりにさらなる飛躍を目指していく。

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