帝京大、3点差の勝利にも余裕「接戦を楽しもうと」慶大との全勝対決制し5連勝

 「関東大学ラグビー・対抗戦、帝京大31-28慶大」(5日、相模原ギオンスタジアム)

 帝京大が慶大との全勝対決を31-28で制し、5連勝とした。

 対抗戦7連覇、大学選手権9連覇を目指す絶対王者の強さを期待して足を運んだファンは首をひねったかもしれない。慶大との一戦は、前半11分、23分と右WTB元田翔太(4年・熊本工)の連続トライで先行したが、すぐに反撃を浴びる。7点リードの34分、敵陣でPKを得ると、帝京大フッカー堀越康介主将(4年・桐蔭学園)は今季5戦目で初めてPGを選択した。

 「これから大学選手権を考えたらPGも必要になる」と堀越。正面22メートルのPGを、WTB竹山晃暉(3年・御所実)が慎重に蹴り込んだ。

 「PG狙いもあると思って、練習でもずっと自分にプレッシャーをかけてました。でも実際に蹴るとなったらいつもと違う緊張が襲ってきた」と話す竹山のPGで10点差にした帝京大だが、突き放しても追い上げてくる慶大の粘りに、2度にわたって3点差に迫られた。さすがに焦ったのでは?

 「いえ、それよりも接戦を楽しもうという気持ちが強かった」と堀越も竹山も口をそろえた。接戦を楽しみ、勝ったことがさらなる自信につながる。王者はまた強くなったようだ。(大友信彦)

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