【一問一答】山県亮太「もう一度、日本の短距離をけん引できる存在に」
「全日本実業団対抗陸上選手権」(24日、ヤンマースタジアム長居)
男子100メートル決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪代表の山県亮太(25)=セイコーホールディングス=が10秒00(追い風0・2メートル)の日本歴代2位タイのタイムをマークし、大会2連覇を達成した。3カ月前の日本選手権で6位に終わり、世界選手権代表から落選した因縁のスタジアムで自己ベストを0秒03更新。桐生祥秀(21)=東洋大=が記録した日本人初9秒台の快挙に沸く中、日本短距離界をけん引してきたもう1人のエースが、意地の快走を見せた。山県との一問一答は次の通り。
-10秒00の大会新記録。
「ありがとうございます。準決勝からスタートを修正して臨んだ。スタートが決まっていい感じで走ることができた。自己ベストを出せてうれしい」
-正式タイムを待つ間は。
「正直、今大会はタイムよりも勝つことに集中していた。最初10秒01と出た時はうれしかった。1年間、いろいろあった中で自己ベストだったので。待ってる間は何も考えてなかったですね。10秒00に記録が上がってよかったなと。伊東浩司さんに並べてよかった」
-世界選手権代表入りを逃した長居での快走。 「3カ月前にこの会場で悔しい思いをして、気持ちを切りかえてやってきた。日本選手権で落選してから、体を一から鍛え直すつもりでやってきたし、ライバルの活躍も刺激になった」
-この会場で桐生選手と復活を誓いあった。桐生選手が9秒台で、山県選手も歴代2位をマーク。
「うれしいですね。僕にもプライドがあるので。もう一度、日本の短距離界をけん引できる存在になりたい」
-来季にもつながる走りだった。
「日本選手権の頃から、夜眠れないことが多かった。昨晩も23時前にベッドに入って、眠れたのは3時前。今回は特にひどかった。この結果で、これで“次に向かっていい”という気持ちになれた、日本記録を取りにいくつもりでやりたい」





