全員が北見出身!マリリン後輩4人が奮闘 元中部電力の藤沢「迷惑掛けたけど…」

 「カーリング女子・平昌五輪代表決定戦、LS北見9-5中部電力」(10日、アドヴィックス常呂カーリングホール)

 昨年の全日本選手権覇者のLS北見が、初の五輪出場を決めた。3戦先勝方式で行い、第4試合で中部電力を9-5で下し、3勝目を挙げた。トリノ、バンクーバー五輪代表で主将のリザーブ本橋麻里(31)は、自身が設立したチームで悲願の五輪切符。前回の代表決定戦で中部電力の選手として出場し、敗れたスキップ藤沢五月(26)は初の五輪だ。

 あふれる涙を止めることはできなかった。中部電力最後の一投が失敗に終わると、LS北見の4人は抱き合い、喜んだ。普段は笑顔全開のチームだが、この時ばかりはうれし涙をポロポロこぼした。

 相手のミスショットもあり第1エンド(E)に3点を先制。第4Eには「感覚がつかめていた」(スキップ藤沢)というドロー(中心付近でストーンを止める)ショットを成功させ、2点を奪った。

 発足当時からチームで五輪を目指したのが、リード吉田夕、セカンド鈴木。ソチ五輪代表のサード吉田知とスキップ藤沢は途中加入だ。中でも藤沢は、中部電力の選手として出場した前回の代表決定戦で敗戦。代表経験は多いが、五輪から縁遠かった。疑心暗鬼になることもあったが「私以上にみんなが私を信じてくれた」。再出発した常呂の地で、ついに夢をつかんだ。

 「クソガキで(本橋)麻里ちゃんには迷惑掛けたけど、やっと大人になれたかな」と鈴木。メンバーは全員、北見市出身だ。本橋を慕う後輩たちが五輪の切符を勝ち取った。

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