「大相撲秋場所」（１０日初日、両国国技館）

　初優勝を目指す大関高安（２７）＝田子ノ浦＝が９日、両国国技館で１５日間の安全を祈願する土俵祭りに参加した。白鵬、稀勢の里、鶴竜と３横綱不在で優勝候補にも名は挙がる。

　「１人の力士としてベストを尽くすだけ」と気合十分。全勝優勝の目標は不変か、と問われると「そこが最終目標」と断言した。

　新大関の先場所は９勝６敗と不振。「（大関を）１回経験したことで、また、それを踏まえて初日からいい状態で臨めたらと思います。稽古はしっかりやってきた。気持ちと心のケアだけ」と仕上がりに自信あふれた。

　兄弟子の稀勢の里が初日から不在は初めて。「僕は僕自身の相撲に集中して１５日間戦うことに変わりはない。自分の相撲を取り切ることを心に置いて１日１日取り組む」と力を込めた。