井上康生監督、世界水泳に戦々恐々「何が起こるか分からない」

実戦形式の乱取り稽古を行う阿部(左)と大野=宮崎・延岡市民体育館
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 柔道日本男子の井上康生監督(39)が1日、宮崎県延岡市内で行われている強化合宿で取材に応じた。28日の開幕まで1カ月を切った世界選手権(ブダペスト)に向けて「水泳を見ていても思ったが、勝負は何が起こるか分からない」と、日本が金メダルゼロに終わった競泳の世界選手権を例に勝負の世界の厳しさをあらためて訴えた。

 くしくも決戦の地は、同じハンガリーのブダペストだった。柔道より1カ月早く7月30日まで行われた競泳の世界選手権。日本はリオデジャネイロ五輪金メダリストの萩野公介(ブリヂストン)、世界選手権2連覇中の瀬戸大也(ANA)、男子200メートル平泳ぎ世界記録保持者の渡辺一平(早大)ら複数の金メダル候補を擁しながら、フタを開けてみればメダル7個を獲得したものの、3大会ぶりに金メダルゼロに終わった。

 常に金メダルラッシュが期待される日本柔道も例外ではなく、12年ロンドン五輪では、男子が金メダルを獲れなかった悪夢が記憶に新しい。それだけに井上監督は「(各選手は)1回戦から決勝まで全部強豪と当たるつもりでいないと」と気の引き締めを図った。

 頼もしいのは怖いもの知らずのホープの存在だ。66キロ級で初代表の阿部一二三(19)=日体大=は「日本柔道は強いんで大丈夫ですよ。全階級金メダルを狙える」とキッパリ。自身は大会2日目に登場するだけに「そのためにも自分が勝っていいスタートを切りたい」と胸をたたき、井上監督も「初日、2日目の結果がチームを左右するので、意識を持たせたい」と起爆剤になることを期待した。

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