高安気迫の5連勝「残り全部勝つ」 稀勢の里の無念を弟弟子が晴らす

 栃ノ心(右)を激しく攻める高安
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 「大相撲名古屋場所・6日目」(14日、愛知県体育館)

 大関高安が1分34秒8の大相撲を制し、2日目から5連勝と乗ってきた。栃ノ心に両前ミツを許す苦しい展開も我慢。下手投げで相手の体勢を崩し、最後は胸を合わせて寄り切った。

 不利な形でも耐える力、スタミナは稀勢の里と繰り返した稽古のたまものだ。「稽古場でああいう形になることは多いから。横綱とやってきたから」としみじみ。兄弟子が休場したことに「大関として自分が頑張って、少しでもお客さんに喜んでもらいたい」と責任感をより強くした。

 「短時間で決まるのもいいけど苦労して勝つのもいい」と納得顔だった。全勝の白鵬らを追う三役以上の1敗は、新大関だけだ。「残り全部勝つつもりでやる」。稀勢の里の無念を弟弟子が逆転優勝で晴らす。

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