高安11年ぶりに新大関V宣言!期待の表れ場所前懸賞132本 初日は北勝富士と

 若い衆に胸を出す高安(中央)。左は基礎運動で調整した稀勢の里
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 「大相撲名古屋場所」(9日初日、愛知県体育館)

 日本相撲協会は7日、取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。新大関高安(27)=田子ノ浦=は初日に初顔合わせの平幕北勝富士、2日目は平幕勢との対戦が決まった。高安は愛知県長久手市の宿舎で調整し高らかにV宣言した。左上腕部などの負傷から復活を期す横綱稀勢の里は初日が新関脇御嶽海、2日目は平幕貴景勝の挑戦を受ける。

 手に入れるものを明確に口にしてこそ、夢は近づく。稽古を終えた高安は「ベストを尽くし、天皇賜杯を抱きたい」と、千秋楽での歓喜の瞬間を描いた。

 新大関の優勝は1909年以降、わずかに8人。平成以降では02年初場所の栃東、06年夏場所の白鵬の2人しかいない。歴史を刻む好機に「力強い相撲を見せたい。全部勝って優勝することが僕の掲げること」と気合を入れた。新大関で全勝優勝なら37年春場所の双葉山以来、80年ぶり2人目の偉業になる。

 行事、イベントなどに引っ張りだこだったが、マイペースで稽古も重ねた。「肩の力が抜けて精神的に安定している」と、不思議なほど気負いがない。

 「大事な一番。足場を作る」と重視する初日の相手は北勝富士。場所前の稽古でも肌を合わせ「気を抜けない相手」と成長を感じた。壁にもなるのは当然の一方、「挑戦する気持ち」も忘れない。

 場所前の指定懸賞は132本で、稀勢の里の300本に続く2位。兄弟子を追って、超える戦いが始まる。

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