男子跳馬に新星現る!沖縄出身の“跳人”安里が代表候補に急浮上

 「体操・全日本種目別選手権」(24日、高崎アリーナ)

 世界選手権(9~10月、カナダ)代表最終選考会を兼ねて予選が行われ、男子跳馬では、沖縄出身の安里(あさと)圭亮(23)=相好ク=が15・050点をマークして1位で決勝に進出した。選考規定上、4月の全日本個人総合選手権予選、5月のNHK杯を通じて同種目の最高点となり、代表候補に急浮上した。男子あん馬では、元世界選手権覇者の亀山耕平(徳洲会)が16位で予選落ちした。

 沖縄出身の“跳人(とびんちゅ)”が代表戦線に名乗りを上げた。社会人2年目の安里は、跳馬でリオ五輪銅メダルの白井健三(日体大)らを押さえてトップ通過。「予想外にいい出来だった」と驚きの表情を見せ、「代表のチャンスを逃してはいけない」と力を込めた。

 通っていた幼稚園に体操クラブが併設されていたのがきっかけで「どうしてもトランポリンをやりたい」と5歳で競技開始。跳馬の適性は大学時代に開花。最高難度の大技「リ・セグァン」を得意としていた同期の鈴田佳祐と一緒に練習するうち、自身も体得したことで飛躍を遂げた。

 沖縄出身の体操選手としては、92年バルセロナ五輪団体総合銅メダルの知念孝らがいるが、「現在はすごく低迷している。体操人口もすごく少ない」と安里。「いつかは地元に帰って体操を盛り上げたい」と夢を抱く。

 決勝に向けては「まだまだ細かい減点があるのが課題」。さらなる高得点をたたき出せば、初の大舞台はさらに近づく。

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