高安 大関とりへダメ押し白星 日馬富士撃破で11勝目

 「大相撲夏場所・13日目」(26日、両国国技館)

 関脇高安は横綱日馬富士をはたき込みで撃破し、11勝目を挙げて大関昇進を決定付けた。三役以上で3場所合計33勝の昇進目安を上回る34勝目で駄目押し。昇進を預かる審判部も会議を開き、昇進へ意見をまとめる方針で平成生まれの日本力士初の大関が誕生する。横綱白鵬が関脇玉鷲を寄り倒し、初日から13連勝で単独トップをキープ。14日目の大関照ノ富士に勝てば1年ぶり38度目の優勝が決まる。

 国技館からの帰り道、早くも「よっ大関~」のかけ声が飛び交った。高安はファンからもみくちゃにされ握手攻め。「これからの相撲人生で大事な一番」で大きな勝利をもぎとり人生を切り開いた。

 1敗でV争いの日馬富士をひきずり下ろした。立ち合い、意表を突き右上手をつかみにいった。押し込まれ体勢を崩したが、耐えて反撃。よく見て左に回って、はたき込み。横綱を吹っ飛ばした。

 座布団が館内に飛び交った。「落ち着いて取れていた。集中して周りが見えていた」と大一番に自然体。横綱に勝ち大関を決定付けた11勝目にも「心の変化はない」と不思議と冷静そのものだった。

 二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)は昇進に関し「満場一致?見た目は皆さんの思うことと同じ」と文句なしの評価。「(他の)審判に意見を聞きます」と会議を開き昇進へ意見を統一する考えだ。昇進と判断されれば31日の臨時理事会にて平成生まれの日本力士で初の大関が誕生する。

 この日も茨城県土浦市の自宅から両親が応援に駆け付けた。勝った瞬間、母・ビビリタさん(54)はガッツポーズ。「親孝行ができました」と息子は笑みを浮かべた。大関のイメージを「どんな状況でも堂々と力強い相撲を取る」と語った。あと2日、大関の相撲を見せ付ける。

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