稀勢の里休場 「力が入らない」「相撲にならない」左腕負傷

 大相撲夏場所11日目(24日、両国国技館)

 大相撲の横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が夏場所11日目の24日、日本相撲協会に休場届けを提出した。春場所で左上腕部、左大胸筋を負傷。今場所は患部の回復途上の状態で土俵に上がり、10日目までで6勝4敗だった。前日は関脇琴奨菊(佐渡ケ嶽)に一方的に寄り切られていた。

 稀勢の里の休場は14年の初場所千秋楽以来、2度目となる。1937年の双葉山以来、80年ぶり初優勝からの3連覇は消えた。

 この日朝稽古には姿を見せず、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が説明した。前夜に会い、話し合いをしたところ本人が「ちょっと(左腕に)力が入らない」と出場は難しいことを訴えた。この日の朝も再び会談し、休場を最終決断した。

 親方は「相撲にならないということだった。(左腕の状態は)悪化とかではない。今まで(休場を自ら)言うことはなかったからね。必死だったと思う。横綱ですから。ただ出るだけ、そういうわけにはいかない責任があるから判断を出したと思う。『すいません』とは言ってました」と弟子の苦しい心中を思いやった。

 前夜に再検査を受け、診断は場所前とは変わっていない。治療を続けて名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)での復帰を目指す。

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