宇良5連勝!速い相撲で早くも勝ち越し 通算100勝「ジュースで乾杯」

 「大相撲夏場所・10日目」(23日、両国国技館)

 平幕宇良が魁聖に切り返しで勝ち、5連勝で2場所連続の勝ち越しを決めた。自身より体重が54キロ重い191キロを足技で転がし、全勝を守った白鵬、日馬富士の両横綱とは2差で優勝争いに残った。白鵬は大関とりの関脇高安を寄り倒し、日馬富士は平幕栃煌山を寄り切った。横綱稀勢の里は関脇琴奨菊に寄り切られて2連敗で4敗目を喫した。

 業師宇良の真骨頂、息もつかせぬ連続攻撃だった。立ち合い頭を低くして飛び込むと、圧力をいなしながら、肩すかしで巨漢の魁聖を崩した。回り込んで押し込み、最後は相手の膝の裏側に自身の膝をねじ込み、ひっくり返した。

 「無我夢中でした。どんな相撲か分からないけど、反応できて良かった」。自身より54キロ重く、21センチ高い関取最長身195センチの圧力にも耐えてつかんだ大きな星。15年春場所で初土俵を踏み、節目の通算100勝に「それはビックリ。ジュースで乾杯します」と喜んだ。

 10日目にして早々と勝ち越した。新入幕の先場所は千秋楽に8勝目。「今の精いっぱいの力を出して8勝」と話した。春場所後の春巡業では、先輩業師の安美錦(38)=伊勢ケ浜=から押し方にも何種類もあると“極意”を教わった。白鵬からもぶつかり稽古で圧力を体感した。

 24歳はすべてを吸収し成長した。前日押し出した松鳳山に「(宇良の)後頭部しか見えなかった。あの低さは初めて」と言わしめたほど、あ然とさせた。ありえない低さからの攻撃は今や、幕内力士にとっての脅威だ。

 トップと2差で終盤戦に入り、V争いにも加わっている。2桁星なら初の三賞も見えてくる。「勝ち星を重ねて番付の上を目指したい。三賞は意識しない。一番一番やった結果」と、残り5日に集中する。

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