【真央一問一答5】生まれ変わっても「スケートの道は行かない」

 引退会見を終え、一礼する浅田真央選手=12日午後、東京都内のホテル
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 女子フィギュアスケートの浅田真央(26)が12日、都内のホテルで引退会見に臨み、引退を決意した経緯や現在の心境を語った。生まれ変わるとしたらフィギュアスケートを再びするか、という質問には「もう何も悔いはないので、もし、もう一度人生があるなら、スケートの道は行かないと思います」ときっぱりと言い切った。以下、一問一答の要旨。

 -過去に戻れるとしたら、いつに戻れって何を言ってあげたいですか。

 「26年間ですものね。難しい…。でも、本当に戻ることはないと思うので、ぱっと答えは出てこないですね」

 -平昌五輪までやりたいと発言していたことが引退を悩ませていたということだが、今はどう思うか。

 「あと1年で、平昌五輪ということで。多分選手の方々はそれぞれいろんな思いを持って日々生活していると思います。私はエールを送りたいです」

 -ご自身にとって五輪とはどういう舞台か。

 「うーん…。やはり、4年に1度ですし、選手である以上はそれを目指してちっちゃいころからやってきたので、そこに出られた、そしてメダルを取れたことは本当に良かったと思いますし、オリンピックは素晴らしい舞台だなと思います」

 -生まれ変われるとしたら、もう一度フィギュアをやるか。

 「今、26歳までスケートをやって、全てやり切って、もう何も悔いはないので、もし、もう一度人生があるなら、スケートの道は行かないと思います」

 -何になりたいですか。

 「いろいろありますね。食べることが大好きなので、ケーキ屋さんとか、カフェとか、レストランだったりをやっていたのかなと思ったりもします」

 -自分が言ったことはやり遂げるポリシーとのことだが、誰から授かったものか。

 「やはり、母かなと思います。こういう性格なので、すごく頑固って言うんですかね。普段はそんなことないんですけど、自分が決めたことに関しては一応、頑固なつもりです」

 -自分が言ったことをやり遂げることを貫いた最初の体験は。

 「しっかり覚えているのは、小さいころ、毎年、野辺山合宿という新人発掘合宿が長野県であるんですけど、そこで絶対、トリプルアクセルを飛ぶって決めて、合宿に行って初めて降りたっていうのが一番記憶にあります」

 -そこがアスリートの原点か。

 「その時に目標を達成するとこんなにうれしいんだなと、また頑張りたいなと思えた時でした」

 -ご結婚のご予定は。

 「ご結婚のご予定ですか。ないです。お相手がいれば、その方と一緒に帰れたんですけどね(笑)」

 -お相手ということですが、福原選手のように台湾の選手と結婚する可能性は。

 「愛ちゃんとお友達なので、もし台湾の方でいい方がいればご紹介してもらいたいなと思います。私、本当に一つ行ってみたい国が台湾なので、愛ちゃんに案内してもらいます」

 -今後、プロスケーターとしても活動すると思う。どういうスケートを見せていきたいか。

 「一番近くにあるのは『THE ICE』。まだプログラムもつくっていないですけど、エキシビションナンバーをつくります。そのエキシビションナンバーで、今までのスケート人生全てを注ぎ込めるように、そういうプログラムをつくっていきたいと思います」

 -最後にあいさつを。(本人は立ち上がって、テーブルの脇へ出て)

 「皆さん今日は本当にありがとうございました。発表してから2日間、温かいお言葉をいただいて、私も本当に晴れやかな気持ちで引退を迎えることができました」

 (続けて)「えー…(20秒沈黙し、振り返り目をぬぐう。振り返っている間を含めると沈黙は35秒間)。うふっ。スケート人生で経験したことを忘れずにこれから新たな目標をみつけて、笑顔で…(9秒言葉に詰まる)前に進んでいきたいと思っています(もう一度振り返り目をぬぐう)。皆さん応援、どうもありがとうございました。笑顔で…前に進んでいきたいと思っています」(手を振りながら退室)

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