堀島金メダル!19歳モーグル新星 爆発力ある滑りで同世代ライバル原を圧倒

 表彰式の堀島行真
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 「冬季アジア大会・フリースタイルスキー・デュアルモーグル男子」(24日、さっぽろばんけいスキー場)

 非五輪種目のフリースタイルスキー・デュアルモーグル男子で、堀島行真(19)=中京大=が金メダルを獲得した。準決勝でW杯で優勝経験のあるドミトリー・レイヘルド(カザフスタン)を13-12で破ると、決勝では原大智(19)=ジョックス=との日本人対決を16-9で制し、アジアの頂点に駆け上がった。女子はともに五輪代表経験のある村田愛里咲(26)=行学学園教=が銀メダル、伊藤みき(29)=北野建設=が銅メダルを獲得した。

 将来の日本男子のエースとなることを期待される若き才能が、アジアの舞台で輝きを放った。持ち前の爆発力のある滑りで、金メダルを勝ち取った堀島は「欲しかったのでうれしい。決勝は日本人対決だったので、負けたらめっちゃ悔しいだろうなと思ってた。勝ちにこだわった滑りができた」と、拳を握った。

 ハイライトは準決勝だ。今季のW杯ランキング4位で、優勝候補筆頭だったレイヘルドを相手に、第1エアで大技コーク10を決めると、スピードでほぼ互角の滑りを見せ、競り勝った。

 決勝では同世代のライバルでもある原との決戦。冷静な作戦が光った。ターンスピードに定評のある原に対し、「スピード勝負になる」と前傾姿勢を保ったターンでリード。2回目のエアは高さを抑えて早く着地し、加速して相手を引き離した。難度の高いエアに加え、攻めのターンで圧倒してみせた。

 2月に入り、平昌で行われたプレ五輪のW杯モーグルでは日本勢最高の8位、先週の田沢湖で行われたW杯では自己最高の6位に入った。昨季W杯の新人王も獲得した伸び盛りのホープが見据えるのは、1年後の五輪の舞台でのメダル獲得だ。

 「まだまだ安定感が足りない。五輪に出てメダルを取るために、金メダルを取るために夏のトレーニングを頑張っていきたい」。アジアのタイトルをステップにして、夢舞台への階段を駆け上がる。

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