稀勢の里「綱打ち」に感慨無量「気持ち引き締まる」

 大相撲初場所で初優勝し第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)=田子ノ浦=が土俵入りで締める横綱を作るための「綱打ち」が都内の同部屋で26日、行われた。

 朝から田子ノ浦部屋には二所ノ関親方(元大関若嶋津)、尾車親方(元大関琴風)、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)ら二所ノ関一門の親方ら、琴奨菊、琴勇輝(ともに佐渡ケ嶽)、豪風、嘉風(ともに尾車)ら同門関取13人が集結した。

 銅線を芯に麻を巻いた3本の綱をより合わせる「綱打ち」に関取ら約30人が参加。豪風が太鼓をたたき音頭を取ると、「ひい、ふう、みい」と、かけ声で綱を引っ張った。

 その後、新横綱・稀勢の里は真っ白な横綱を初めて締め、土俵入りの練習を行った。指導役は芝田山親方(元横綱大乃国)で手の上げ方など雲竜型を教えた。「ゆっくり、堂々と」、「一つ一つためをもって」、「構えたら、がっ、がっ」と、熱のこもった助言を新横綱も聞き入った。露払いに松鳳山、太刀持ちに高安を従え、本番さながらの土俵入りも試すなど、上々の出来だった。

 芝田山親方は「立派な横綱ができた。土俵入りの基本は一人で三段構えをすること。神事から来る大事な儀式。震災などの慰問に行くけど、地を鎮める大事な意味合いがある。それを思って四股を踏む」と心得を説いた。

 一門の新たな横綱に「かっこいいね、体も大きいし。ゆっくりと堂々と。それだけで十分。俺なんか綱締めて立ってるだけで良かったもん」と笑わせた。

 新横綱も気が引き締まった。「ようやく昇進した気持ちが湧いてきた。気持ちがぐっと締まります。(土俵入りは)まだまだ未熟なところがあるので、修正したい。指先まで神経を通わせると美しさが変わる」と語った。27日に明治神宮で横綱土俵入りをお披露目する。

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