光泉が大勝で初戦突破 平尾さん後輩薬師寺監督「魂と一緒に戦いたい」

前半、トライを決め喜び合う光泉の選手ら=花園ラグビー場(撮影・田中太一)
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 「全国高校ラグビー・1回戦、光泉39-3日川」(27日、花園)

 光泉(滋賀)が、大差で初戦突破を果たした。薬師寺利弥監督(42)は「準備していたことが出たゲーム」と、雨に備えてキックを多用する試合運びに、満足感を漂わせた。

 望んだ展開に持ち込んだ立役者は、薬師寺監督が全幅の信頼を寄せるSH土永雷(どえい・あずま、3年)だ。

 1年時から出場していたが「前を見る能力といい、ずばぬけている」と、主将、司令塔、キッカーとすべてを任せており、不可欠な存在として故障しないようこれまでの試合では「セーブさせていた」というほどだ。

 その土永とともにチームを引っ張るのがナンバー8漆谷公亮(3年)。試合は前半6分、PGで3点を先制されたが、2分後にラックから土永-漆谷のパスが通り、そのまま逆転トライ。一気に光泉ペースに持ち込んだ。

 「先制されて逆に、盛り上がった」と漆谷。その漆谷をうまく使い、後半も自身のキックからだめ押しトライを引き出した土永は「相手ディフェンスの弱いところを突けた」と振り返った。

 薬師寺監督は、10月に亡くなったミスター・ラグビー平尾誠二氏の、伏見工の後輩にあたる。平尾氏が同校の初優勝(1981年)の立役者であり、2度目の優勝時(93年)は薬師寺監督が主力として活躍。同監督は「次元の違う方ですが、その魂と一緒に戦いたい」という。

 この5年間、2回戦の壁に跳ね返されてきた光泉。次戦は前回覇者、東海大仰星だが、平尾氏にも通じる、型にとらわれない縦横無尽のラグビーで「何かが起これば」(同監督)と、一発を狙う。

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