元ラグビー日本代表主将で監督も務めた平尾誠二氏が２０日朝、５３歳の若さで亡くなったことを受け、芸能界にも悲しみが広がった。ラグビードラマの名作「スクール☆ウォーズ」で平尾さんがモデルの役を演じた俳優の四方堂亘（５３）、２００３年のＷ杯でテレビ東京のＭＣと解説者として平尾さんと仕事をした俳優の高橋克典（５１）、ラグビー経験者でタレントのケンドーコバヤシ（４４）が、スーパースターの早すぎる死を惜しんだ。

　伝説の「スクール☆ウォーズ」で、平尾氏をモデルとした平山誠役を好演した四方堂は「僕の青春が死にました。もうひとりの僕がいなくなってしまいました…」と、悲しみに打ちひしがれた。

　平尾氏は「同じ年でしたが、僕にとって憧れであり、誇りでした」という存在だった。「いつかお会いできると思っていたのに…会えませんでした。つらいです。涙がとまらないです。御冥福をお祈りいたします」と、悲痛に語った。

　高橋はこの日、都内で行われたＮＨＫＢＳプレミアムの主演時代劇「子連れ新兵衛２」（１１月１１日スタート、金曜、後８・００）の会見に共演の小島梨里杏（２２）、黒谷友香（４０）と出席し、平尾氏への思いを明かした。

　自身も中学・高校時代はラグビー部に所属しており、平尾氏は同世代だが「雲の上の大スター。憧れだった」という。

　テレ東のＷ杯番組で共演した際、平尾氏は「常にキャプテンだった」と、日本ラグビー界をけん引してきた現役時代の姿そのままに、先頭に立って引っ張ってくれたという。

　「日本のラグビー界において、力と信頼があり、ラガーマンの象徴だった。年齢的にも近いのでショックです。２０１９年のラグビーＷ杯を前に残念です。天から次世代の活躍を見守っていただけると思う」と、ショックを隠せなかった。

　ラグビー経験者で、テレビ番組などでラグビーについて語る機会も多いケンドーコバヤシは、平尾氏の活躍に憧れた世代。「青春の道標（みちしるべ）となっていただいた方でした」と語り、「すごくさみしいです。お悔やみ申し上げます」と、余りにも早く訪れた死を悼んだ。