25歳・千代皇が念願の新入幕 九重部屋で切磋琢磨

 「大相撲初場所」(来年1月8日初日、両国国技館)

 日本相撲協会は26日、新番付を発表し、千代皇(九重)が新入幕を果たした。

 番付の「千代皇」を指さしながら「文字が大きくなり、上の方に載ってうれしい」。鹿児島・与論島出身の25歳は笑みを浮かべた。

 先代師匠(元横綱千代の富士)が7月に亡くなり、秋場所で千代翔馬が新入幕。膝などのけがにも苦しみ、部屋の関取の出世争いで後れを取っていた。

 トレーニングで鍛え直し、師匠の九重親方(元大関千代大海)から「心配していた先代も天国で見ている」とハッパを掛けられた九州場所。西十両2枚目で4勝7敗の崖っぷちから勝ち越した。「十両に3年余り。焦りもあった。落ちないように、もっと番付を上げたい」。千代皇は口元を引き締めた。

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