川内優輝の激走を陸連が大絶賛、瀬古利彦リーダー「ありがとー!と言いたい」

 「福岡国際マラソン」(4日、平和台陸上競技場発着)

 17年ロンドン世界選手権の代表選考会を兼ねて行われ、同世界選手権を日本代表入りを狙う最後の舞台と位置づけている川内優輝(29)=埼玉県庁=は、2時間9分11秒で日本人トップの3位に入り、代表入りへ大きく前進した。

 “最強市民ランナー”の魂の激走を、日本陸連も大絶賛だ。尾縣貢専務理事は「百戦錬磨の経験から築かれた冷静さと、それに基づいて作り上げたレース展開と、攻めのレース。非常に評価できる。本当に素晴らしいレースだった」と、称賛した。

 低迷するマラソン立て直しを託された「長距離・マラソン強化戦略プロジェクト」の瀬古利彦リーダーは「粘って粘って粘りまくってよく3番になってくれた。いい一歩目を踏み出せた」と、納得の表情を見せた。

 川内がかつて瀬古リーダーや、宗兄弟が行っていた100キロ前後の距離走を取り入れていることに触れ、「そういうことが分かってくれてうれしい。科学的トレーニングと言われるが、基本はもっと原点に戻って練習量をこなして、足を作ること。彼にありがとー!と言いたい」と、絶叫した。

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