旗手・右代、十種競技広めたい

 8月5日に開幕するリオデジャネイロ五輪に出場する日本選手団の結団式と壮行会が3日、国立代々木競技場で行われた。旗手を務める陸上男子十種競技の右代(うしろ)啓祐(29)=スズキ浜松AC=は結団式で団旗を受け取り「(旗手は)本当に僕でいいのかと思ったが、十種競技をたくさんの方に知ってもらいたい。全力でやりたいと思う」と、抱負を述べた。開会式に出席するため調整が課題だが「それ以上に光栄。選手の士気が高まるような行進をしたい」と、言い切った。

 日本記録保持者の思いは、結団式に出席された皇太子ご夫妻にも伝わっていた。退席される際に「競技を知って下さっていたようで『2日間大変でしょうけどしっかり頑張って下さい』と言っていただいた」と感激の面持ちで振り返った。

 十種競技の覇者は「キングオブアスリート」と呼ばれるが、196センチ、95キロの肉体はまさに「和製ヘラクレス」。開会式で団旗を掲げる姿は映えるだろう。ロンドン五輪は20位に甘んじたが「4年間で世界ランキングも1桁台に迫ってきた。リオは集大成。メダルを意識して戦っていきたい」と競技本番でも主役に躍り出るつもりだ。

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