大番狂わせ!102位が2位下し8強

 「テニス・全仏オープン」(5月31日、パリ)

 女子シングルス4回戦で世界ランク102位のツベタナ・ピロンコバ(28)=ブルガリア=が第2シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(27)=ポーランド=に逆転勝ちし、初の準々決勝進出を果たした。試合は5月29日に日没で中断されていた。第11日のシングルス4回戦は、女子で2連覇を狙う第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)が第18シードのエリナ・スビトリナ(ウクライナ)に快勝し、準々決勝に進出した。

 悪天候も幸運も味方に付けた。世界102位のピロンコバが同2位のA・ラドワンスカに逆転勝ち。ウィンブルドンでは10年に4強、11年に8強と活躍したが、全仏では昨年の3回戦進出が最高。「正直、自分でも驚いている。これまでの全仏の成績を見れば分かるでしょ」と喜んだ。

 2-6、0-3の第2セット途中から再開すると、断続的な降雨の中で10ゲームを連取し、その後も3ゲームを失っただけで押し切った。強打を軸に時折ドロップショットも交えるなど、終始主導権を握って攻め立て、番狂わせを成し遂げた。

 29日は日没で順延され、前日は全試合が中止。中断前にはアクシデントがあった。「第2セット序盤は脚にトラブルがあって、一気に3ゲームを取られた」と明かすが、前日の休みで解消された。

 準々決勝ではハレプを下したストーサーと戦う。「彼女とは1勝4敗だけど、ラドワンスカとも2勝9敗だった。とにかくベストを尽くして、戦い続ける」と意気込んだ。

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