尾道初4強 山川主将、大金星へ気合

 「全国高校ラグビー・準々決勝、尾道12-12大阪朝鮮」(3日、花園)

 準々決勝4試合が行われ、Bシードの尾道(広島)は大阪朝鮮高(大阪第1)と12-12で引き分け、トライ数、ゴール数とも同じで、抽選により尾道が初の準決勝進出を決めた。Aシード同士の対戦は、東福岡(福岡)が、2連覇を狙った東海大仰星(大阪第2)に43-12で快勝した。抽選の結果、5日は尾道-東福岡、御所実-京都成章の組み合わせで準決勝が行われる。

 力強い言葉がロッカーに響き渡った。フッカー山川主将が抽選に臨み、「出場権あり」のカードを引いた。初の4強進出。「大阪朝鮮の分まで頑張ろう」。主将の言葉に尾道フィフティーンは「おー!」と魂を込めた。

 前半は防戦一方。それでも奪われたトライはわずか1だ。後半は、前線から圧力をかけてリズムをつかむと1分に中央から右へ展開しSO山根が同点トライ。19分にもWTB堀江がトライを挙げた。

 だが反則で1人シンビン(一時退場)となった後半ロスタイムに追いつかれ、ノーサイド。抽選の末、準決勝に駒を進めた。梅本監督は「どっちに転んでもおかしくなかった。体を張り力を出し切った」と目を潤ませた。

 文武両道がモットーだ。OBには東大や京大、防衛大などに進学した選手もいる。早朝練習の前には全員、1時間の自習が義務づけられている。勉強に力を入れることで堀江は「集中力が増した。練習もより身が入る」と力を込めた。

 広島県勢としては72年ぶりの4強入り。準決勝の相手は、3大会連続の対戦となる東福岡。過去2度は悔し涙をのんだ。山川主将は「先輩たちの分まで頑張りたい」と闘志を燃やした。実力に加え、強運も味方につけた尾道が次は、優勝候補の大本命から金星を挙げる。

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