町田2位反省もファイナル進出決めた

 「フィギュアスケートGPシリーズ第5戦・フランス杯」(22日、ボルドー)

 男子フリーを行い、第1戦スケートアメリカに続く優勝を狙った町田樹(24)=関大=は2位だったが、シリーズ上位6人で争われるファイナル(12月・バルセロナ)へ3季連続で進出を決めた。マキシム・コフトゥン(ロシア)が第3戦中国杯に続く勝利でファイナル進出を決めた。女子フリーで今井遥(新潟県連盟)は8位。第1戦を制したエレーナ・ラジオノワ(ロシア)が今季世界最高の合計203・92点で優勝した。

 町田の表情は晴れなかった。冒頭の4回転トーループで転倒し、右足首に違和感を覚えた。ジャンプを相次いで失敗し「久しぶりに弱い自分を見た。もっと心身とも強靱(きょうじん)な男にならないとフリーは演じきれない」と悔しさをあらわにした。

 ベートーベンの名曲「交響曲第9番」を使ったフリーは芸術性を重視した自信作だが、「全身全霊で表現する」という思いが空回りした。二つ目の4回転トーループが3回転に、後半のトリプルアクセル(3回転半)は2回転半になった。「情けない。20点あるかないかの出来」と反省しきりだった。

 日本勢一番乗りでファイナルへの切符をつかんでも満足しなかった。「失敗から得られるものは大きい。この借りはスペインで返したい」と誓った。

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