岡崎朋美、笑顔で引退「感謝しかない」

 「スピードスケート・ソチ五輪代表選考会」(28日、エムウエーブ)

 男女500メートルなどを行い、女子500メートルで6大会連続の五輪出場を目指した岡崎朋美(42)=富士急=は2走合計1分19秒15で6位に終わり、1児の母となって目指したソチ五輪出場の可能性が消滅。試合後は現役引退を表明した。すでに五輪代表に内定している小平奈緒(27)=相沢病院=が1分16秒38で優勝した。男子500メートルも内定組の加藤条治(28)が2走合計1分9秒76で優勝、長島圭一郎(31)=ともに日本電産サンキョー=が2位に入った。

 いつもと変わらない“朋美スマイル”だった。全力で最後の500メートルを滑り切った岡崎は、笑顔で歓声の上がる客席に手を振った。42歳となり、1児の母となり、臨んだ最後の五輪への挑戦が終わりを迎えた。

 「(涙は)あふれんばかりでしたよ」と冗談めかしながら、「おばちゃんの涙は見たくないでしょうから。なるべく笑顔でと思っていた」。気遣いの人、岡崎ならではの理由だった。

 バンクーバー五輪後の2010年12月に長女の杏珠ちゃんを出産。母となってからの3年間は、決して甘いものではなかった。出産後に筋力、体力は低下し、なかなか感覚が戻ってこない。「スケートは過酷。体をすべて使って氷に伝えないといけない。時間が足りなかった」。シーズン中は子供といる時間もなかなかつくれなかった。

 それでも、ここまでこれたのは、家族の支えがあったから。結果が出た後、すぐにリンクサイドで見守った応援団のもとへ。杏珠ちゃんを抱き上げ、「ありがとう」と告げた。「これからは彼女を支えていかなきゃという気持ちになった」と、母の顔で話した。

 唯一、岡崎が涙した場面があった。優勝した小平奈緒と言葉を交わした瞬間。岡崎の長野五輪での銅メダルシーンを見て、世界を志したという現エースに「本当は同じ土俵で戦いたかったけど。頑張ってね」と伝えた。肩の荷が下りた気がした。

 「スケートが岡崎朋美を育ててくれた。感謝しかない。やるべきことはやりました。もう、お腹いっぱいです」。現役引退を表明。周囲を笑顔にして締めくくるのも、また岡崎らしかった。

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